ハサミ男と聞いて、思い浮かぶモノが
『シザーハンズ』の人はイケてます。人気者です。モテまくりです。
ハサミ男と聞いて、思い浮かぶモノが
『クロックタワーのシザーマン』の人は活発な人です。努力家です。元気っ子です。
ハサミ男と聞いて、思い浮かぶモノが
『ロックマンのカットマン』の人は私です。そんな人はダメです。そんなんだからモテないんです。
しかし、カットマンステージの曲は、今聞いても身体が震えるほどの名曲なんです。
それだけはどうしても伝えたかった。
私的、全力あらすじ
若い女の子を殺害し、その首にハサミを突き立てると言う殺人鬼『ハサミ男』
そんな名を世間からつけられた人物は、
3人目のターゲットを定め慎重に準備を進めて行く
緻密に焦らずターゲットに近づき、犯行に移ろうとした最中、
自分の殺害方法と全く同じ方法で殺されているターゲットを発見してしまう
困惑したハサミ男は、偽物を見つける為に動き出す…
【ネタバレ注意】完走した感想
騙されるものか…騙されるものか…
と鼻息をフンス！フンス！しながら読んだのが、よくなかったのでしょう。
『あなたがハサミ男だったのですね？』
と言われた時は、ひっくり帰りましたよ。
その拍子に私のこめかみにも、ハサミがグッサリと刺さってしいまいましたね。
ビックリしてしまいました。
今回もしっかりと騙されまして、こめかみのハサミも全然抜けませんよっ！
ハサミ男は『太ってて、冴えない薄毛(お前は私かな？)』だと思っていまっていたよ…
それが実は美人だとはねっ！
ロックマンに出てくるカットマンのイメージで読み進めていたのに騙されたねっ！
なんてこったいっ！！！
最後の一文は、特に怖かったですね。
美人で狂ってるとか、もうこれ全くわからんねっ！！！
私の心を鷲掴みポイント
樽宮由紀子は少し離れたところに立って、つり革につかまっていた。
(中略)
朝の満員電車に変質者が出没しないことを、彼女のために願ってやまない。引用元:【ハサミ男】電子書籍版63ページ
全世界【ハサミ男読者】が無言で思った事1位 『お前が言うな』
ハサミだ。磯部は息を呑んだ。ハサミが遺体の首に刺さっている。
銀色のハサミはまるでメタル・カラーの新種の植物のように、少女の喉から突き出していた。
少女に寄生し、死に至らしめる有毒の花。これまで二人が死に、彼女が三人目だ。
引用元:【ハサミ男】電子書籍版121ページ
あのハサミが、
メタル・カラーであって、新種の植物のようで、寄生して、殺してしまう有毒の花とな…
どんな人生送ったら、こんな文章思いつくんだ(笑)
上井田警部はみごとな禿頭(とくとう)と顎ひげの持ち主
引用元:【ハサミ男】電子書籍版124ページ
ハゲのカッコイイ言い方っ！！！
これを知れただけでハサミ男を読んでよかった！！！
私はハゲてはいないっ！とくとうなだけだっ！とうとうなだけっ！
枝の間を通って、ハサミが地面に突き刺さっていた。
(中略)
まるで被害者の首に咲いた邪悪な花の種子が、ここまで飛んで芽吹いたかのようだった。
引用元:【ハサミ男】電子書籍版131ページ
私も普段からこんな表現の仕方を生活に取り入れたいカッコイイフレーズ パート2
ただ漠然と観察をしろと言われても、何に注目していいか、さっぱりわからなかった。
「君が感じ取ったことをそのまま伝えてくれればいい」
(中略)
磯部が思いついたのは、喪服の女性はどうしてきれいに見えるのだろう、という実にありきたりな感想だけだった…
引用元:【ハサミ男】電子書籍版242ページ
警察官でありながら、何という正直な感想か…胸が熱くなるな…
地道な捜査は犯人逮捕への最大の近道です
引用元:【ハサミ男】電子書籍版290ページ
やだ磯部くんって言うんだって！
…ちょっとアノ人、カッコよくない？ ねぇねぇ…磯部くん良くない？
この本から学んだ事
・若い女子とお近づきになって、テンションが天を突き破ってるホリノウチ君の勘違いに同情する。
女子からのメールでハートがついていただけでテンション上がってた自分を処したい。
・ワクワクでお見舞いに来てくれたイソベ君が帰った後に
『ウザい奴がやっと帰った』みたいな言われ方してるのに同情する。
美しい女子なんて、そんなもんだろう。
強く生きようイソベ。私も頑張る。
・なんと、ハサミ男はカットマンの話ではなかった。
ロックマンも出て来なければ、ドクターワイリーさえも出てこない…
何というどんでん返しかっ！すっかり騙されたぜっ！！！
この本をおすすめする人
・ドラクエ3で、戦士に『おおばさみ』を装備していた人
・クロックタワー3のミュージカル要素に困惑した事がある人
・マキシマムザホルモンの『包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ』でテンションが上がる人
どんな時に読みたい本？
喫茶店でミートパイが無性に食べたくなった時におすすめの本です。
まとめ
前回の『占星術殺人事件』が少し読みずらかったので、今回は気持ちよく読むことが出来ました。
殺人犯が事件の真相に迫っていくと言う状況には驚かされたしワクワクした。
素直に面白かったっ！
ハサミ男の過去がもう少し知りたかったなぁ…と言う気持ちは少しある。
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